LOGINあと、こういう面会とかってこちらから伺いの手紙を出して…とか段階を踏むのでは?流石はアリア姉様です。ぶっ飛んでます。
「アリアの妹が来てるって?ロバート様の話だと面白スキルを使ったとか?」
私のスキルは面白スキルと呼ばれているみたい。これはこの国の皇族全員そう呼ぶんだろうなぁ…。
「初めまして。エヴァンス皇太子殿下。私はアリア姉様の妹のソフィアと申します。今は色々あって平民かと思うのですが、この状況で皇太子殿下に謁見していいものやらと思っている次第です」
付近の侍女や護衛の方から「突然現れたし…」「皇太子妃殿下の膝の上に突然現れて今更?」などの声が聞こえました。今更思っているのです!姉様は別腹です‼
「まあ、その色々もロバート様から聞いているが、本当に面白い子だなぁ。試しに王宮でかくれんぼ……」
「まぁ、皇太子殿下ともあろうお方がそのような子供の遊びのようなことをしては、威厳が損なわれます!」
「マーサは厳しいなぁ」
「俺にも厳しいからな」
マーサという侍女はエヴァンス皇太子殿下とロバート皇弟殿下の乳母のようです。お二人はそう言えば年齢が近いですね。
「では、ソフィア嬢をどこかに移動させてみよう!念じればアリアのところに戻ってくるんだろう?」
そうですけど、結構疲れます。やるんですね。
私は皇城の一室に入れられました(閉じ込められた)。
「うーん《アリア姉様のところ、アリア姉様のところ》」
疲れた…。と思っていたけれども、眼前にアリア姉様のお顔が‼
「ほう、本当に戻って来るんだな。アリアの膝の上なのは何故?」
「うーん、昔に姉様にオネダリをして膝に座らせてもらったのが嬉しかったからでしょうか?」
「私の名前も知ってるし、ロバート様の名前も知ってるから、どちらの方にでも行けるんだな?」
「多分」
「縄抜けとかできるのか?」
「縄も一緒に私と移動するかも」
「ソフィア嬢については誘拐されても結構大丈夫だということがわかった」
私は誘拐される可能性アリなの?
かなり疲れたけれど、アリア姉様のお顔を見たので少しは疲労回復です。姉様のお顔には疲労回復効果があるのです!(私限定?)
「ソフィア嬢の身分だが、ロバート様と婚約してはどうだろう?」
「はいぃぃ?」
それは…私がアリア姉様の義理の叔母様になってしまうではないですか!
「ソフィア。あなたはずっと私の妹だから気にしないで!」
姉様はエスパーだったのですか?
うーん、ロバート皇弟殿下かぁ。元は皇子で流石の茶髪碧眼。THE皇子様です。イケメンだし、あの阿呆王子よりもずーーーーーーーっと有能そう。
「ソフィア嬢の身分と衣食住を保障するものだから深く考えない方がいいだろう」
考えるでしょう?
ロバート皇弟殿下に「これは偽装結婚だから」と言われた。
「ならOKです!なにより、アリア姉様に会えるし。うふふっ」
「ソフィアはローズフェル王国で王太子教育受けてるから知識とかの心配はないわよ?」
姉様に言ってもらえて、泣きそうです。
何年も頑張って良かった。あの阿呆のためだと思うとやる気も起きなかった王太子教育だけど、姉様に褒められるという褒美が‼感無量です。
今日はなんだかよくわからない夜会です。 侍女達が張り切って私を磨き上げています。何故? 王家主催ということなので姉様がいるのです!すぐそこに! うーん、姉様は妊娠疑惑なの? あんまり近寄らせてもらえない……。私はバイキンじゃないよ!エヴァンス王太子殿下‼ おうっ、ロバート様は安定の大人気ですね。女性に。 あの方……、あのご婦人はご主人がいらっしゃるのではなかったかしら?ロバート様と不倫を希望?なんて不埒な!「すみません、お嬢様方。今日は俺も婚約者同伴で参加しているものですから。エヴァンス様ばかりが奥様を大事にしているのは羨ましくって。ああ、彼女はアリア様の実の妹様ですよ?」「初めまして、皆様。この国の習わしとかには疎いのでよろしくご指南のほどをお願いしますわ」 ロバート様に群がっていた女性たちが散っていった。「私はバイキンなんでしょうか?さっきも姉様に近寄ろうとしたらエヴァンス王太子殿下に阻止をされましたの」「ハハハっ面白いなぁ。恐らく、アリア様が妊娠超初期なんじゃないか?それでエヴァンス様もナーバスにソフィが近づくのを阻止したんだろうなぁ。いきなり抱きついたりして、流産したら…とか思ってるんじゃないか?」「私だってこんな公の場だったらちゃんとします!離れた場所でカーテシーをしてから近づきますよ!私を何だと思ってるんでしょうか?もうっ!」「姉様大好きっ子だろ?」「それはそうなんですけど……殿下にだってキチンと挨拶をしました!」「ところで、兄上…じゃなくて陛下には挨拶した?」 私は全身の血の気が引く思いでした。姉様ラブとロバート様の虫除けの事しか考えてなかった。「大変!行ってない!さあ行きましょう!今すぐ!今すぐ行きましょう?」 私はロバート様の手を引いて陛下の御前へと進んだ。「陛下、挨拶が遅れて大変申し訳ありません!私はロバート様の婚約者のソフィアと申します」「あーよいよい。色々と話はロバートやエヴァンスから聞いている。愉快なスキルを持っていると?」 やっぱり私のスキルは‘面白い’とか‘愉快’って形容されるんだ……。「はあ、まあ」「それはそうと、ついにロバートも身を固める決心をしてくれたかぁ。やっとこれで肩の荷が降りた思いだ」 そうでしょうね。自分の子供でもおかしくないような実の弟がいるんだもん。しかも未婚じゃ気に
偽装結婚って言ってたのに…部屋が思いっきり隣だし謎の内扉がある――――――‼‼「姉妹でサフリア帝国に嫁いでくるなんて、王国のその家グレイス家でしたっけ?も安泰よね」「そうよね。なんと言っても大陸一の強国ですからね!」 そうだったの?ずっとローズフェル王国にいたから大陸の中の力関係はわからなかったわ。まさに井の中の蛙大海を知らずよね。 とか思ってると何なの?私はスケスケのネグリジェに着替えさせられてる‼「いやだわ。今日がお二人の初夜じゃありませんか!挙式がないのが残念。お二人とも麗しいもの」 はぁ?『麗しい』ってのは姉様みたいな方を指す言葉じゃないの? 鏡を見てみると、侍女たちに磨き上げられた自分がいた。うん、確かに準・麗しいかなぁ?ロバート皇弟殿下は麗しい方だと思いますよ? 侍女たちに隣の部屋に放り込まれた(物理的に)。「ははは。ケガはないか?」「多分。って余裕そうですけど?」「ん?まぁこうなるだろうなぁって予測はしてたからなぁ」「偽装結婚って言ったじゃない!」「そうだなぁ?偽装結婚って何だろうな」「結婚してるフリをするんじゃないですか」「なるほど。それに、体の関係は含まれないと?」「私はそのように考えています。殿下は違うのですか?」 フリなのに…。「んー、まず互いの呼び方を変えようか?ソフィア嬢の事はソフィと呼ぶことにしよう」「私は畏れ多いのでロバート様でいいですか?」「まぁ、いっかぁ。とりあえずその格好は目に毒…じゃなくて寒そうだしこれを羽織るといい」 ロバート様は上着を貸してくれた。「今後だが…」「体の関係は嫌ですよ!」「嫌かぁ。拒絶は男として結構クルものがあるな。まぁそれはそれとして、パーティーで俺と同伴してもらう」「端的に言うと、私が虫除けになるんですね?今までどれだけ変な女に言い寄られてたんですか?」 やたらと香水臭い女とか、ロバート様の近くでわざとらしく転ぶ女とか。極めつけは言うのも嫌だ。プレゼントにと自分の体液を送ってきた女がいたらしい。「女運ないんじゃないですか?」「自分が俺の側にいる状況でよく言えたなぁ。ソフィも変な女の仲間入りをするところだぞ?」 それはご遠慮申し上げたい。「他には?」「まぁ公に出るときに一緒にいればいいという話だ」「それだけなら。姉様に会える環境だし♡」「そ
あと、こういう面会とかってこちらから伺いの手紙を出して…とか段階を踏むのでは?流石はアリア姉様です。ぶっ飛んでます。「アリアの妹が来てるって?ロバート様の話だと面白スキルを使ったとか?」 私のスキルは面白スキルと呼ばれているみたい。これはこの国の皇族全員そう呼ぶんだろうなぁ…。「初めまして。エヴァンス皇太子殿下。私はアリア姉様の妹のソフィアと申します。今は色々あって平民かと思うのですが、この状況で皇太子殿下に謁見していいものやらと思っている次第です」 付近の侍女や護衛の方から「突然現れたし…」「皇太子妃殿下の膝の上に突然現れて今更?」などの声が聞こえました。今更思っているのです!姉様は別腹です‼「まあ、その色々もロバート様から聞いているが、本当に面白い子だなぁ。試しに王宮でかくれんぼ……」「まぁ、皇太子殿下ともあろうお方がそのような子供の遊びのようなことをしては、威厳が損なわれます!」「マーサは厳しいなぁ」「俺にも厳しいからな」 マーサという侍女はエヴァンス皇太子殿下とロバート皇弟殿下の乳母のようです。お二人はそう言えば年齢が近いですね。「では、ソフィア嬢をどこかに移動させてみよう!念じればアリアのところに戻ってくるんだろう?」 そうですけど、結構疲れます。やるんですね。 私は皇城の一室に入れられました(閉じ込められた)。「うーん《アリア姉様のところ、アリア姉様のところ》」 疲れた…。と思っていたけれども、眼前にアリア姉様のお顔が‼「ほう、本当に戻って来るんだな。アリアの膝の上なのは何故?」「うーん、昔に姉様にオネダリをして膝に座らせてもらったのが嬉しかったからでしょうか?」「私の名前も知ってるし、ロバート様の名前も知ってるから、どちらの方にでも行けるんだな?」「多分」「縄抜けとかできるのか?」「縄も一緒に私と移動するかも」「ソフィア嬢については誘拐されても結構大丈夫だということがわかった」 私は誘拐される可能性アリなの? かなり疲れたけれど、アリア姉様のお顔を見たので少しは疲労回復です。姉様のお顔には疲労回復効果があるのです!(私限定?)「ソフィア嬢の身分だが、ロバート様と婚約してはどうだろう?」「はいぃぃ?」 それは…私がアリア姉様の義理の叔母様になってしまうではないですか!「ソフィア。あなたはずっと私の
「ゴメンなさいね、いきなりで驚いたでしょうけど、この子は私の妹よ」「アリア姉様の妹のソフィアです。初めまして。姉がいつもお世話になっています」 いきなり言われても困るよなぁ。突然現れてるし。「姉様。スキルのこと言った方がいいかな?」「この状況じゃねぇ……」 小さい頃はオネダリして姉様の膝の上にいた私だけど、現在姉様の膝の上に私(不審者)はいる。「えーと、信じてくれるかなぁ?私は『念じたところに即座に行ける』面白スキル持ちなんです!アリア姉様に会いたくて、このようなことに!」 姉様は私が突然現れたのに冷静だなぁ。私が姉様大好きっ子で、しょっちゅう姉様のところに突然現れてたから耐性がついてるのかな?「ハハハハハ、面白れぇスキルじゃねぇか。そういうの面白いよなぁ。夜中とかアリア様のところに突然現れたりしたんじゃねーの?」 それは…幼少の頃に何度もやらかしております。ところであなたは誰?「これは皇弟殿下!お日柄も宜しく!」「ああ、そういうの要らないから」 皇弟ってことは皇太子殿下の叔父様なわけで、サフリア帝国に嫁いでというか皇太子妃として行った姉様にとっては義理の叔父様? 見えない……若いよ。どう見たって、私のちょっと年上くらいじゃない?姉様より年下じゃない?「俺はロバート=サマリア。そのスキルってさぁ。子どもの頃ならかくれんぼで無敵じゃないか?」「仰る通りです。私は何度ズルをしたことか…。かくれんぼ開始時に姉様のところへ避難。終わったころに、さもずっと隠れてました的に現れてました」「ズルい~」 そんなこと今言われてもなぁ。「そう言えば、ソフィア嬢はローズフェル王国の王太子殿下の婚約者だったんじゃないのか?」「よくご存じですね!流石はサフリア帝国の皇弟殿下です。ローズフェル王国の王太子殿下は男爵令嬢(?)にうつつを抜かして私に婚約破棄を衆人環視の中言い渡したので、赤の他人です。ついでに王太子殿下に婚約破棄された私は勘当されまして、姉様の妹ではなくなってしまったのでしょうか?それだけは嫌なことですねぇ」「勘当されて嫌なことはアリア様の妹じゃなくなることか……。本当にアリア様大好きっ子だな」 任せてください!姉様ファンクラブは私を会員ナンバー1番としない組織は潰しました。私こそがファン1号です!「そう言えば、姉様の妹ではなくなると
「お前みたいな醜悪な婚約者がいること自体あり得ない。今日で婚約破棄だ!私の可愛いジュリアンを虐めるなんて信じられん。お前が婚約者だったなんて黒歴史にしかならない。国外追放だ!」「お待ちください王太子様ー!私が彼女を虐めたという証拠でもあるのですか?(棒読み)」「ジュリアンの友達もお前の仕業だと言っている。机を隠したとか。水をかけたとか、ロッカーに落書きをしたとか?ああ、なんて心の汚い女なんだ。ああ、可哀そうにジュリアン!」「王太子様ぁ!びえぇぇん!」 衆人環視で婚約破棄する意味がわかんないけど、乗っておこう。 私なら、その落書きの筆跡鑑定を依頼して犯人を割り出すけど、ジュリアンの証言だけで私を犯人にしちゃうんだもんねー。 ジュリアンは王太子にはなんかメソメソした顔を見せてるけど、私には口角が上がった顔が見える。 喜劇なの?「この女はこの卒業パーティーに参加する資格もない。直ちにつまみ出せ!」 こうして私ソフィア=グレイスは自由になった。嗚呼、毎日の王太子教育も面倒だったし、なんだか開放感!国外追放?やったね、国外。生まれて初めての国外だよ。 実家に戻るとテンプレートのように父から怒られ、勘当された。「荷物をまとめて出ていけー!」 国外に行くのだから、最初から荷物はまとめるつもりだし。それが勘当されるかどうかって事だけだったけど。 うーん、国外……。アリア姉様がいるサフリア帝国に行きましょう!楽しみですね。心躍ると言うんでしょうか。今までは家と王城を行ったり来たり…。あ、学園にも行きましたね。うっかり忘れていました。 王子妃教育で他国の言語も習得しているからどこでも生きていけます。楽しみだなぁ。~その頃の王城「書類が遅れてるぞ!今までこんなことなかったのに……」「書類に計算ミスが!?凡ミスだ殿下にリテイクってアリなのか?」 などの不具合が生じていた。仕方ありませんよねぇ。だって今までは私が殿下がすべき書類の処理までしていたんだから。 えーっとサフリア帝国までの道のりは、馬車と船かぁ。遠いなぁ。 阿呆殿下(もう不敬でも何でもないだろう)には言ってないけど(親にも言ってない)、私は『念じたところに即座に行ける』便利なスキル持ちなんだよね。 姉様はこのスキルの事知ってるし、《姉様のところ、姉様のところ》と思っていたら、あっという







